ティム・バートン監督で実写映画化!ディズニー長編アニメ『ダンボ』(原題:Dumbo)(1941)"Baby Mine“解説
・ディズニーアニメ実写映画化(米ウォルト・ディズニー制作)
『アリス・イン・ワンダーランド』('10)
『マレフィセント』('14)
『シンデレラ』('15)
『アリス・イン・ワンダーランド2』('16)(但し監督はティム・バートンからジェームズ・ボビンに変わる)
『ビューティー・アンド・ザ・ビースト』(未定)(追記:公開日が2017年3月17日と発表されました!)
『ジャングル・ブック』(未定)
『クルエラ』(未定)
そして、ディズニー長編アニメーション『ダンボ』(原題:Dumbo)(1941)が、
ティム・バートン監督で実写映画化されるそうです!!公開日は未定!
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追記:この記事は2015年に書きました。
2018/7 公開日決まりました。
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バートンだと、ピンクのゾウのシーンなんか凄いことになりそうですね!ワクワク
小さい頃は、シンデレラ城前でのビバ!マジック('98)で見るピンクのゾウが、奇妙な感じで大好きでした。
しかし今はそれ以上にお気に入りのシーンがあります。
今回は
『ダンボ』の名曲"Baby Mine"のシーンについて。
・サーカス
サーカスに所属する動物は人間に拘束され、自由がありません。
ショーを強制される、普段は移動用の汽車に詰め込まれる等、
サーカスの動物を描く時「自由のなさ」が表現がしやすいですね。
・"Baby Mine"
ちなみにこのアニメでダンボとダンボママ(ジャンボ)は喋りません。
この歌は、ダンボママがダンボに子守唄を歌うように流れます。
歌と2匹の動きのタイミングを意識して見ていると、きちんと合わせて作られているのがわかります。
↓以下、シーン説明。
↓説明の後に分析を書くので、シーンの様子
↓を知っている方は
↓スクロール!
ティモシーに連れられ、隔離されているママの檻に向かうダンボ。
この時、檻のバックに映る空には、いくつか雲がかかっています。
ダンボは、檻の中へ鼻をのばします。
ダンボママはそれがダンボであると気づき、駆け寄ろうとします。
ママの表情も
寂しくて垂れ下がった顔から、一気に口角が上がり、笑顔になります。
しかし、足枷の鎖が短く、子の姿を十分に見ることもできません。
ママは長い鼻をのばし、ダンボの頭を確認し、なでます。
ここで1度、夜空が後ろに映りますが、雲はかかっていません。
2匹がお互いに、再会できたことを確信したところで、
コーラスが始まります。
ママはダンボの顔を丁寧に撫でます。
そして
ダンボの涙が流れたところで
歌が始まります。
"Baby mine… (私の坊や)
Don't you cry." (泣かないで)
ダンボは顔を、ぎゅっとママの鼻に押さえつけます。
表情についてですが、子供が、強張った顔をして涙を目に浮かべたと思ったら
顔が崩れて、わーっとなる感じを
とても細かく表現しているなーと思います
ダンボママはダンボをあやすように、鼻で抱え込んで揺らします。
ママがスローテンポの歌に合わせて揺らします。
一緒にいられる時間を大切に 静かに揺らします。
ここで、画面はティモシーに切り替わります。
ティモシーが視線をダンボ親子からはずし、他の場所に目線を移したところで、
他の親子達が寄り添って、気持ち良さそうに眠っている場面がいくつか映ります。
後ろに映る満点の星空が静かに親子を見守り、幸せな雰囲気を演出しています。
画面はティモシーに戻り、
ティモシーが少し涙を見せますが
すぐ気持ちを立て直し、
ダンボに「帰るよ」と呼び掛けます。
ダンボは素直にママの鼻から降ります。
お母さんがそばにいるとダンボに確かな安心を与えたのかなと思う。
ママはなかなかダンボを離さず、その力に少しダンボも母の気持ちを感じ取ります。
とうとうダンボはママから離れ、バイバイと鼻を振る。
ここら辺から微妙にダンボも表情を曇らせます。
ママも鼻でバイバイします。
ダンボは少し不安のある顔で歩いていきます。
空にはたくさんの星があり、雲ひとつありません。
ダンボとママの大事な空間です。
ママはバイバイしながら
檻の中を移動して、自分から離れていく我が子を、気配がなくなるまで、見届けます
たった3分でたくさん気持ちが動く、お気に入りのシーンです。
↓以下、2点について分析。
↓
↓
↓
-夜空
「自由がない」象徴の檻のバックに映る夜空には、雲がかかっています。
一方、親子のバックに映るのは、曇りのない、満点の星空。
-ダンボママ(ジャンボ)
ダンボの鼻先を見ただけで、自分の子供と確信し、駆け寄っています。
よくありますね、姿を見る前に、自分の母の気配を感じたり、足音が聞き分けられたり。
一瞬のシーンだけどよく描かれています。
やっとできた我が子、ダンボへの愛情がとても深いことが伝わります。
特にダンボママは、他の動物より子を授かるのが遅めでした。ダンボを運んでいるペリカンが少しアホで着くのに時間がかかってしまったからです 笑
それも、ダンボママが子煩悩になるための伏線だと思います。
・『ダンボ』のラスト
最後はママと再会して、ティモシーもダンボマネージャーに就いて、
皆でハリウッドへ行くという
最高のハッピーエンド
そしてティム・バートン監督はここをどんな風に撮るんだろう…とても楽しみ!!!